ようこそ「天女花フォトギャラリー」へ  このブログはふるさと弘前の四季と東北の温泉を紹介しております。

ランプの宿  青荷温泉   8月16日

10年ほど前に一度訪れた古遠部温泉への記憶を辿り、スマホのナビを無視し、
帰省した娘と孫の三人で向かったのですが、あらぬ方向に・・・
仕方なく青荷温泉に行って来ました。

のめくり坂を転げ落ちるかのように下った先に青荷温泉の玄関があります。
以前はその先にキャンプ場に行く丸木橋が架かっていたのですが、今は無くなっていました。

「 よくきたねし 」
藁ぶき屋根に大きな草が生えた玄関口でまずは記念写真を。
昔懐かしい藁ぶき屋根にしばし心が和みます。

青荷渓谷のほとりに立つ一軒宿、青荷温泉は日帰り入浴もできます。


      運び来る ランプ触れ合ふ音のして 雨の青荷は早も灯に入る

                                          昭夫


ランプの宿として知られ、夜の明かりはランプのみで露天風呂も客室も幻想的な光に包まれます。
20年ほど前に家族と一泊した思い出のお宿です。

本館内のヒノキ風呂、健六の湯・女性専用露天風呂釜の湯・滝見の湯( 露天風呂付 )
混浴露天風呂・子宝の湯・足湯と八つの温泉入浴が楽しめて入湯料¥540です。

南八甲田の自然に囲まれた素朴な雰囲気を楽しめるランプのお宿。
ランプ小屋では各お部屋から戻されたランプに油を注ぐ作業をしていました。

渓流沿いにある露天風呂は混浴で、女性専用タイムもありますが、今の季節アブが多く、
頭の上をぶんぶんと飛び廻り、ゆっくり温泉に浸かることができないため、
今回は孫も一緒ということもあり、青森ヒバをふんだんに使った内風呂に入りました。
が、やっぱり内風呂の中にも二匹のアブがいて、アブに注意しながらの入浴となりました。

滝見の湯の露天風呂から見ることが出来る龍ヶ滝。

 幻想的なランプの宿青荷温泉、いまや全国的に有名ですが、この青荷温泉を開発した
丹羽洋岳はすぐれた歌人でもありました。
 山深い渓谷から外界に出ることもなく84年、いのちの終るまでランプの宿を守り、
山峡の美しくまた厳しい自然と揺れ動く情念を短歌の形で格調高くうたいつづけました。

              秋の夜のランプのもとに集ふこそ

                      親しきものの一つなりけり

                                      洋 岳