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わたしお嫁に行きます

私の出生地は弘前市弘前公園内植物園、弘前市下白銀町1
名前は「 タマコ・スチューベン 」

昨年の秋、弘前公園植物園内の緑の相談所で開かれた、藤とブドウの剪定講習会の時、
30cmほどの長さに切られ、欲しい参加者に貰われました。
私は本当は焼かれて捨てられてしまう身。
幸いスチューべンが大好きなお母さんの所に貰われて嬉しかった!。
小さな鉢に植えてもらいやっと安心したよ。
でも私の身体の上には2mもの雪が冬の間積もり、とても重く寒かった〜。
やっと春が来て、わたしは一生懸命地下に根を張ろうとしていたから、新芽を出すのが
遅くなったんだよね。

中々新芽を出さない私をお母さんはもう枯れたと思い、一度土から抜かれしばらくの間、
庭の隅っこに捨てられていたんだ。
ところがお母さん何を思ったのか又鉢に戻してくれたよ。
嬉しかった〜〜!!
「まだ生きているよ〜〜!助けて〜〜! 」と叫んでいる声がきっとお母さんに聞こえたんだね。
それからあわてて今度は捨てられないように新芽を一生懸命出したんだ。
それを見たお母さん、とても嬉しそうだったよ。
わたしも嬉しかった!

貰われて来てから10ヶ月、やっとブドウの苗木らしくなりました。
ところがお母さんの庭にはすでにキャンベルが植えられていて私の居住スペースが
ないのです。
そこで今月、宮古の友人の広いお庭にお嫁入りすることが決まりました。
弘前とはちょっと気候が違うけどやさしいご主人さまだから安心。
不束者ですが宜しくお願いいたします。
「 剪定の仕方 」のマニアルも嫁入り道具の一つとして持たせてくれるお母さん。
早く大きなぶどうの木に成長し、一番糖度の高いブドウを食べて貰えると嬉しいな〜。


        ☆      ☆      ☆      ☆      ☆


わたしはぶどうの木で、あなたがたが枝です。

人がわたしにとどまり、わたしもその人の中にとどまっているなら、そういう人は多くの実を結びます。

わたしを離れては、あなたがたは何もすることができないからです。

                                         (ヨハネ15:5)