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薄衣( うすぎぬ )の滝   11月17日

緑と紅葉に彩られる山脈、志戸平山の中腹に高さ40mの岩盤上から
二層に屈折して瀑布落水する様子は薄い白布を垂れかけたような美しい
光景であり、素晴らしい涼味を満喫することができる・・・と案内板に
ありました。  ( この写真は案内板より )

遊泉・志だての帰路、すぐ近くの薄衣の滝を訪ねてみることにしました。
その途中、鈴なりの大きな柿の木を見つけました。
かなり小粒ですからきっと鳥たちの食料になるのかも知れません。

10台ほど置ける駐車場から歩いて5分、200m程、先に滝がありました。

雨上がりの滑って転びそうな緩い坂道の右側は、滝から流れ出る谷川が落ち葉と
緑の苔に彩られ、時々立ち止まりシャッターを切らずにはいられない美しい景色です。

大正4年、北白川宮成久親王殿下が、その頃開通したばかりの電車( 旧花巻電鉄 )
志戸平温泉においでになり、ご宿泊された際、当時の志戸平温泉館主久保田逸郎氏の
ご案内でこの滝を散策され風光明媚な景観をことのほかお喜びになり、「 薄衣の滝 」
命名されたそうです。

落差40メートル、下の滝が「薄衣の滝」、上の滝が「天狗の滝」です。

薄衣の滝のすぐ左上に良く見ると、天狗がいました。

三脚なしの手持ちで撮った私の写真です。
看板の写真よりも水量が少ないせいか二層は見られませんでした。
すでに岩の苔も落ち葉も色褪せぎみでちょっと残念ではありましたが
機会があればもう一度苔が鮮やかなシーズンに訪れてみたい魅力溢れる薄衣の滝でした。