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上北鉱山跡

上北鉱山(かみきたこうざん)は、青森県上北郡七戸町(旧天間林村)字南天間舘で
操業していた日本鉱業経営の鉱山。
1940年(昭和15年)に操業開始。
銅と硫化鉄を産出し、最盛期には1ヶ月に2万トンの鉱石を処理したが、鉱石の枯渇により
1973年(昭和48年)6月に閉山しました。

戦時中から昭和40年代まで非常に栄えた上北鉱山の跡地。
かつては病院や学校もあり、一つの町を形成していました。
ここから鉱石は青森湾岸の野内駅までケーブルにて運ばれ、現在は廃液処理施設のみが稼働しています。

7月29日、田代湿原で出会った三戸から写真を撮りに来たという88歳の男性にまだ行ったことのない
上北鉱山に案内して頂きました。

田代湿原から車で5分ほどの所に車を置き、そこから約30分ほどのなだらかな登り坂をテクテクと。
途中には広い牧場あり。
気温は30℃ほどあるのではないかと思うほどの暑さです。

そんな中、男性はカメラと三脚を肩にスタスタと・・・時々振り返っては大丈夫ですか〜?と
一回り以上も歳の差がある私を気使ってくれました。
88歳とはとても思えない健脚にビックリしつつ、顔だけは平気を装い必死で付いていきました。

その男性は以前、ホルスタインを60頭ほど飼育していた牧場主とのこと。
毎日、乳製品を食べていたのですから健脚なのですね。
途中、路上に座り込みたいのを我慢し、やっとたどり着きました。

数年前、ある写真展で土がひび割れた珍しい写真を拝見したことがありました。
今までその写真の撮影場所が分からなかったのですが、ここだったことを初めて知りました。

300ミリの望遠でやっとここまででした。
もう少し近くで撮影したいのですが、危険のため土手上からしか撮影できません。

銅と硫化鉄の廃液が溜まれば排水溝から一気に流れるとお聞きしました。
そんな関係で池の半分の底はこのようなオレンジのグラデーションになるようです。