10月18日、安倍総理は今回の台風19号を「激甚災害」に指定する
と発表しました。
激甚災害に指定されると、自治体によるインフラなどの復旧事業に対し
国の補助の割合が引き上げられます。
岩木川は、青森県西部の日本海側に位置し、その源を青森・秋田県境の白神
山地の雁森岳(標高 987m)に発し、弘前市付近で流れを北に変え、
平川、十川、旧十川 等の支川を合わせて津軽平野を貫流し、十 三 湖に至り
日本海に注ぐ、幹川流路延長 102km、流域面積2,540kmの一級河川です。
その流域は、弘前市、五所川原 市、黒石市、つがる市をはじめとする 5 市
8 町 4 村からなっています。
流域の土地利用は、山地等が約 72%、水田や畑地等の農地が約 26%、
宅地等の市街地が約 2%です。
流域内には、青森県の日本海側に位置する津軽地方の拠点都市である弘前市等
を擁し、この地域における社会・経済・文化の基盤を成すとともに、世界自然
遺産の白神山地や国立・国定公園に指定されるなどの豊かな自然環境にも恵ま
れています。
連日30℃を越す暑さの中、河川敷のゴルフ場とバードゴルフ場で楽しい時間
を過ごしていたある日、上記3枚の看板が河川敷に設置されました。
国土交通省により水害に備えて河川敷の伐採工事が始まりました。
岩木川の河道沿いにはシロヤナギ、オニグルミなどの高木林やタチヤナギ
などの低木林が連続していました。
今まで鬱蒼と茂っていた雑木林の左側もきれいに伐採されました。
津軽塗に必要な漆の木は何とか残して欲しいという漆組合からの要望が
あり、漆の木は残し、ゴルフを楽しむ市民のために5本ほどの日陰になる
アカシアの木も残して頂きました。
対岸の樹々も伐採され今まで見えなかった岩木川、岩木山が見えるように
なりました。
伐採作業が終了したのは台風19号襲撃の2日前でした。
弘前は幸い今回の台風の被害はありませんでした。
政府は、公共事業を中心とした防災・減災対策の「国土強靭化」を掲げ、
インフラ整備を進めています。
地球温暖化に伴う降水量増加を見越して治水政策を根本的に転換しようと
している矢先の災害でした。
20年度までに堤防やダム、排水施設の強化などに約1兆1100億円を
充て工事を進める計画ですが、残念ながら危険な一握りの個所の予算しか
ありません。
世界中の人たちが今、地球温暖化と真剣に取り組まなければならない時期
にきているのではないかと思わされます。
すでに遅し・・・という感もあるのですが。
天と地とそのすべての万象が完成された時、神はこう仰せられました。
「生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、
地をはうすべての生き物を支配せよ。」・・・と。
地球温暖化は人間のエゴイズムの代償です。
ひとりひとり真剣に身の回りの温暖化に繋がるものを排除していく責任が
ありそうです。