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合浦公園   12月 2日

青森市民美術館にて開催されている「NHK文化センター青森教室」の写真展に
向かう途中、子どもたちが良く遊んだ海の見える合浦公園にちょっと寄ってみました。

ここ合浦公園は地図上では陸奥湾の一番下の位置ですからいつも波は穏やかで
砂浜には松林が続いています。
その松林の中に石川啄木の句碑がありました。

石川啄木文学碑拓本「船に酔ひてやさしくなれる妹の眼見ゆ津軽の海を思へば」

石川啄木が妹の光子と共に津軽海峡を渡ったのは、明治40年5月5日のことでした。
啄木は故郷の渋民村で小学校の代用教員をしていたが、「石をもて追はるるごとく」
故郷を離れ一家は離散し、妹を連れて小樽の姉のもとに身を寄せるため北海道へ
向かいました。
故郷や家族を恋しく思い、前途への不安を抱えた辛い旅であったのでしょう。
この時の船酔いで苦しそうな妹を回想し詠んだ一首がこの歌で、昭和31年5月4日、
青森県啄木会によって、青森市合浦公園の海浜に建てられました。

筆者も40年ほど前、函館旅行に向かう途中、青函連絡船内でシケに遭遇!
寝ていても右へ左にごろごろと・・・すっかり船酔いしてしまいました。
函館山での観光も外にでる元気もなく、とうとう家に戻るまで船酔い気分でした。

藤棚も数か所あり、長い年月を過ごした藤の木もしなやかに曲線を描き新雪を纏い、
厳しい冬を乗り越える覚悟はできているような力強さすら感じとれました。
人間もしなやかに生きること・・・大切ですね。

子犬を連れたご夫妻、スマホで写真を撮りながらの三々五々の観光客、野球場の
入り口で背中合わせに暖をお互いとりながら、スマホに夢中のカップル等々・・・
時々青空がのぞいたと思うとまた雪が舞う、日中でも1℃の寒い一日でした。

帰りがけ合浦公園入口にあるお蕎麦屋さんで中華をいただきました。
やっぱり青森はショッパイ!!
弘前では最後の一滴まで飲み干してしまうことができるのに青森の
中華麺は麺しか戴くことができませんでした。
中華麺一品しか作っていないこのお店、50席ほどの店内は入れ替わり
立ち代わり常連客らしい人たちで賑わっていましたので、このショッパさは
青森市民は普通なのかもしれません。
短命県の原因の一つがわかりました。

最後に写真展、大変すばらしい写真ばかりで大変勉強になり,
また感動しました。
今日の午後四時までですのでお近くの方は是非お出かけください。