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みちのく温泉探訪  台温泉・やまゆりの宿


津軽平野が黄金色に染まる9月中旬、岩手県花巻の台温泉・
やまゆりの宿を訪ねてみました。

ここ台温泉は開湯1200年の名湯。
源泉が30ヶ所、すべて源泉掛け流しです。

ホテル紅葉館、千秋閣など東北有数の規模と快適さを
備えた温泉旅館や湯治場として人気のひなびた温泉など
個性豊かな花巻温泉街からちょっと奥に入った台温泉。

温泉宿が大小10数軒、軒を並べる中に朽ちて荒れ果てた
大きな旅館2〜3軒が目に留まりました。
バブル時代は連日連夜農協の団体さんで賑わっていた温泉宿も
今は解体する資金もなく放置されていると宿の御主人からお聞きしました。
商店街だけでなく、こんな所にまで不況は押し寄せていました。

青森県でも秘湯の谷地温泉が閉鎖され、温泉大好きな私にとっては
非常に残念で寂しい限りです。

谷川を挟んでコの字型に造られているやまゆりの宿。
こちら側は玄関、お風呂場。向こう側のビルが宿泊施設となっています。

谷川に架けられた渡り廊下はまるで美術館のように、ご主人の趣味の
絵画や調度品で飾られ、お部屋から浴場、食堂にたどり着くまで階段を
上がったり下がったり、何度も迷子になりました。
宿の御主人さまはじめ、従業員の皆さまもとても物静かで丁寧でとても
好感が持てました。

まずは宿に到着してお部屋に案内される前にロビーにて一服の美味しい
抹茶とお菓子。
女性だからでしょうか、こんな心遣いがとても嬉しいです。
夜は囲炉裏を囲んでの美味しいお食事でした。

オリエンタルな雰囲気の露天風呂付客室などもあり、せせらぎの音を
聞きながらゆったりまったり至福の時が流れます。

やまゆりの宿の近くの「 はな 」温泉の玄関先に飾られていた
小さなお地蔵さま。
良く見ると左耳が大きい・・・何か意味があるのでしょうか。

静かな温泉街の一角に、洋種ヤマゴボウが色づき初めていました。

・実は黒く熟し、いっぱいつきます。
 ぶどうみたいな形でつぶすと赤紫の汁がブシュッと出ます。
 これを昔は赤インクにしたらしい。でも有毒なので要注意です。