ようこそ「天女花フォトギャラリー」へ  このブログはふるさと弘前の四季と東北の温泉を紹介しております。

 青森のわらべ歌

          上見れば虫コ ( 弘前市 富士見町 )

          上見れば虫コ
          中見れば綿コ
          下見れば雪こ

鉛色の空高く舞う雪は虫のようだ、真ん中の雪は綿のようだ、
しかし地上近く舞って来るのを見ればやはり雪だ・・・。

          雪ァ降れば  ( 下北郡 佐井村 )  

          雪ァ降れば 寺の屋敷さ 雪ァ一杯貯( た )また 
          何鳥つつだ もほ鳥つつだ
          オホオホ       

          雪やこんこ  ( 南津軽郡 平賀町 )

          雪やこんこ 霰(あられ)やこんこ
          嶽の方さ 降ってえげ
          降ってげ 降ってげ

          おば雪降れば  ( 南津輕郡 平賀町 )

          おば雪降れば
          猿のけっつァ 真っ赤だ

         ( おば雪はぼたん雪、結晶の大きい雪・けっつァはお尻 )

今から30年前( 1984年 )に弘前市富田町の工藤健一さん( 音楽学会会員 )が採譜され、
「青森のわらべ歌 」約200曲を刊行。
わらべ歌は私たちの遠い祖先が残してくれた貴重な文化遺産
しかし、ここに記したわらべ歌、私は勿論ですが娘たちも知らないのです。

まだ孫が幼児の頃、お昼寝タイムはいつもお江戸日本橋・さくらさくら・雪やコンコン・
花いちもんめ・かごめかごめなどのCDを聞かせていましたが、
最近はアナと雪の女王 ” ありのままの姿みせるのよ〜 ”をハミングする三歳の孫。
だんだんわらべ歌の正しい姿もゆがめられ、忘れられ、やがて滅びてゆく運命なのでしょか。