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千畳敷海岸      8月 4日

 『 東海の 小島の磯の 白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる 』

蟹といえば上京して挫折の中で詠んだ石川啄木の短歌が浮かびます。

蟹工船」などの資本主義の矛盾を痛烈に批判し、作品が発表された1900年代前半には
一部で問題作とされ、著者である「小林多喜二」は革命運動家として政府に逮捕され、
拷問によって虐殺された恐いお話しもありますが・・・・・

幼稚園に通っている孫が夏休みに入り、外で遊ばせるには熱中症が心配!
家の中ではテレビゲームで一日が終わりそう・・・・・
そんなわけで今日は孫と二人で鰺ヶ沢方面にドライブです。

まず鯵ケ沢の海岸で焼イカを食べ腹ごしらえです。
いつもの一番外れのおばあちゃんのお店です。
今年も相変わらずお元気で炭火の前で汗をかきかき焼いてくれました。
他のお店よりも賑わっています。
誰もがおばあちゃんの無心でイカを焼く姿に哀愁を感じるのでしょうか・・・
おばあちゃんの存在は計り知れないのです。

千畳敷海岸は砂地はほとんどなく、浅瀬にはごろごろとした岩があり、カニにとっては
絶好の住家のようです。
菜箸の先に細くちぎったスルメイカをタコ糸の先にくくりつけ、岩に隠れているカニ
おびき出します。

身体半分は岩の陰から出すのですが、前足の二本でしっかりと餌を捕まえ、あとの八本は
しっかり岩にしがみついているのです。どのカニも全く同じです。
これには感心してしまいました。
いずこもジジババは孫のために真剣です。( 写真 )

まるで人間の浅知恵を見透かされているのではないかと思うほどにカニに遊ばれてしまいました。
一時間かかって無理くり捕まえたのはたったの一匹!!
暫らくカニに遊ばれ、帰りには捕まえた一匹のカニさんも海に戻してあげました。

そして帰り道、鯵ケ沢のブサ可愛い犬で一躍全国的に有名になった「わさお」に会いに行きました。
今では夫婦仲良く日本海を背に全国から訪れる観光客のために、町の顔として一日のノルマを果たしています。

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わさおの退舎時刻の午後五時、赤シャツのお迎えのおじさんがくるとじゃれつきとても嬉しそうでした。
暑い中、一日のお勤めごくろうさま!!

8月6日には「 秋田犬長毛犬わさお大賞コンテスト 」も同町の海の駅わんどで開かれ、
県内外の13匹が出場、八戸市の「 ファーファー 」が大賞に輝きました。