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青の時間

ステンドグラスの原画を描きながら、私は、津軽弘前のさわやかで清々しい雪どけの空を思い出して
いました。

自然光が差し込むステンドグラスのある場所は、さまざまな青を基本色としています。

暖色系の明るい面積もあります。

動く青い時間を楽しく、美しく眺めることができたら素晴らしいです。

                       2014年    佐野 ぬい

 弘前市民会館
 弘前城址)公園の中にあり、西側は松林を透かして岩木山を望めるという恵まれた環境。
管理棟とホール棟が長いエントランスポーチで繋がれて構成された市民ホール。

昭和モダンな建築家として今もファンの多い前川國男が手がけた1964年竣工の弘前市民会館。
印象的な階段と、星空みたいなライトがとてもすてきです。
平成8年度にはBELCA賞ロングライフ部門受賞。

22日、その管理棟1階ロビーで弘前市民会館50周年記念 「 佐野ぬい氏原画ステンドグラス 」
完成除幕式がありました。

佐野ぬい氏、葛西市長、弘前美術作家連盟委員長の吉澤秀香氏など多くの関係者の見守る中、
幕が下ろされ「 青の時間 」の誕生です。
北国の雪どけの爽やかで本当に清々しい青い空を思い出します。

「ブルーという色は、どれほど言いたいことをかくしているか」と語る佐野ぬい氏は、
「佐野ぬいブルー」と呼ばれる青色を基調とし、ジャズの即興のように幾つかの色面が軽快なリズムで
響きあう画面を形成しています。

多くの作品タイトルに「青」「ブルー」が入っているように、多彩な表情と魅力をもつ澄んだ青を
画面の核としながら大胆な筆さばきで都会的で洗練された色彩の調べを奏で続けています。
モダンな前川建築と青の世界・・・見事です。

祝奏として高橋文雄氏のチェロ独奏 G.Pテレマン作曲 「 ファンタジア第10 番無伴奏チェロ版 」
が静かに流れる中で青の時間を楽しむことができました。
本館には棟方志功の素晴らしい緞帳も50周年を記念してリニューアルされています。