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 縄文からのメッセージ 特別史跡 大湯環状列石 2018’12’5

最近、秋田県鹿角市の大湯温泉郷に魅せられています。
前回は大湯温泉郷の岡部旅館さんに一泊させて頂きました。
お料理も美味しく5つの源泉を持つ温泉もゆったりまったり深まりゆく秋を満喫させて
くれました。

今回は昨年の夏、壇蜜さんご一行がお泊りになられた「竜門亭・千葉旅館」に
お邪魔しました。
岡部旅館さんから歩いて2〜3分の所にあります。

旅館には午後4時ごろ到着したので夕食までの間、ちょっと近くにある
特別史跡大湯環状列石」まで足を伸ばしてみました。
千葉旅館さんからは車で約15分ほどの距離です。

              大湯ストーンサークル

館内の縄文工房では、土器作り、手形作り、ペンダント作りが体験できます。

大湯ストーンサークル館内は暖房が効いておりダウンコートを脱いでも汗ばみ、
すぐ外に出て手が凍えるほどの寒さに風邪を引いてしまいました。

秋の日の釣瓶落としの如く、西の低い山々の稜線にすでに日が落ち始めていました。
急いで大湯ストーンサークル館を見学、その後道路を挟んで万座環状列石と
野中堂環状列石を見学してきました。

                 万座環状列石

特別史跡大湯環状列石は野中堂、万座に所在する2つの環状列石を主体とする
大規模な縄文時代後期(約4000年前)の遺跡です。



           
                野中堂環状列石

               万座環状列石 五本柱建物跡


2つの環状列石は、川原石を様々に組み合わせた配石遺構を二重の環状に配置した
構造となっています。


                万座環状列石

環状列石の最大径は、野中堂列石が44m、万座環状列石が52mで、それぞれの
中心の石と「日時計状組石」と呼ばれる特殊な形状の組石が一直線に並ぶ位置関係に
あります。

環状列石の周辺についてはこれまでの調査により、建物跡、貯蔵穴などが規則的に
分布することがわかっています。

史跡内からは様々なまつりや祈りに関わる遺構と遺物が発見されており、縄文時代
精神文化や社会構造を総合的に理解できる史跡として重要視されています。

                万座環状列石

約4000年前の縄文時代、この地で暮らしていた人々に思いを馳せながら
秋田の山々の稜線に日が沈むのをしばし眺めていました。
特に冬は家の中心で一日中焚き火をし、暖を取っていたことでしょう。
それに比べ現在はなんと快適な暮らしでしょうか。


今から4000年後は一体どんな暮らしをしていることでしょう。
地下資源が底をつき、世界中が原発のゴミに埋もれ、放射能汚染で全人類が滅びることの
ないように祈るのみです。