読者の皆さまの中でこの文字が正しく読める方はかなりの麻雀通ですね。
女性ではおそらく読める方はいらっしゃらないかと思います。
九連宝燈（ チューレンポートン ）は「 天衣無縫 」という別名もあります。
英語圏では「Nine Gates（九つの門）」「Heavens Door（天国の扉）」という役名に
なっています。
麻雀における役のひとつで役満です。
門前で「1112345678999+X」の形をあがった時に成立します。
かつては萬子限定の役満とするルールもありましたが、現在は色の制約はなくなり、
萬子・筒子・索子いずれでも認められています。
この九蓮宝燈、余りの確率の低さから「 これを上がると死ぬ 」という迷信もある
ぐらいでゴルフでいえばホールインワンといったところでしょうか。
過日の昼ドラの「 やすらぎの郷 」の第９５話でのことでした。
石坂浩二主演のやすらぎの郷での柴俊夫、浅丘ルリ子、加賀まりこ、ミッキーカーチス
の四人での雀卓を囲んでの攻防は、麻雀好きの視聴者はワクワクさせられた場面でした。
苦戦の末、なんと柴俊夫が九蓮宝燈で上がるも人生最大級の屈辱を味わったのでした。
（ ドラマの内容は割愛させて頂きます ）
さて我が家でも月二回、麻雀愛好会を開催しています。
会員は年金暮らしの趣味仲間にお声を掛け男性４名と私、すでに６年が経過しました。
私の麻雀歴は４５年ほど前、結婚した当初、麻雀好きの夫に付き合い、家庭麻雀を
覚えたのが始まりでした。
それから子育てに追われ麻雀をする時間もなく、麻雀はすっかり忘れていました。
定年を迎え、さて何をして暇を潰そうかと考えたあげく” 麻雀 ”が閃いたのでした。
そして頭をフル回転するのでボケ防止にも・・・一石二鳥どころか一石四鳥！！かもなんてね。
（ ボケ防止、楽しみ、暇潰し、コミニケーション ）
私以外は皆さん、お若い時に連日徹マンをしたという経歴の持ち主ばかりです。
私はうろ覚えの家庭麻雀、上がり方も解らずメンバーにご指導を頂きながら
ハンディを３０００点頂くところからの出発でした。
そんなわたし、最近パソコンでの「 麻雀ゲーム 」を覚え、かなり腕を磨きました。
そこでいままでのハンディは無しにして７月からはメンバーと対等に真剣勝負しています。
先日、国士無双,大三元,四暗刻なども・・・
密かに九蓮宝燈も狙っているのですが・・・でも「死ぬ」と言われていますので
もう少し見送ることにします。
しかし、喜んでばかりはいられません。
四月五日の新聞に「 ギャンブル症リスク好き 脳特定部位、活動低下も 」と
大きな見出しで京大チームが検証実験した結果が報じられました。
チームは「 千円ほどの負けでも取り返すしかないと思い、不要なギャンブルを
繰り返すのではないか 」と分析しています。
実験では２０〜５０代の男性の患者２１人と患者でない２９人を対象に、得られる
点数やリスクの大小が異なる画面上の選択肢を選んでもらい、同時に脳の活動状態
を機能的磁気共鳴画像装置（ ＦＭＲＩ ）で観察。
点数獲得にはノルマを設定。
ノルマが低い場合、患者でない人はリスクを避けて安全で確実な選択をした。
一方、患者はノルマが高い場合でも低い場合でもハイリスクな戦略を取る傾向が強かった
ため、リスクの取り方を柔軟に切り替えられないことがわかったとしています。
患者の脳では「 背外側前頭前野 」という状況判断に関係する部位で活動停下や
連携機能の弱まりも見られた・・・という記事でした。
麻雀も攻めばかりでなく潔く降りることも大事なことです。
降りるのも相手に振らないように降りなければなりませんのでこれもまた至難の業なのですが。
我が麻雀愛好会は月１５００円の会費を徴収。賭け麻雀ではありません。
そこから二回のお弁当代とコーヒーなどの経費を引き、残った金額で年二回賞品（ 主にお菓子 ）
を順位ごとに多少の差を付けお返ししていますのでこのようなギャンブル症に陥ることは
あり得ないと思いつつも充分気をつけなければと・・・。
幸いメンバーはたばこは吸わず実にクリーンな環境で麻雀を楽しんでいます。
お話変わり、
昨日やっと東京にも青空が戻り、梅を干すことが出来たと娘から知らせがありました。
２００４年から梅を漬け始め、今年で１３年目になります。
当初はいろんな産地の大梅、小梅を塩分もそれぞれに２０〜３０キロ漬けていましたが、
最近は和歌山県の南部町の梅農家さんの「 紀州の南高梅 」がとても香りも良く
美味しく毎年五キロ漬け込んでいるようです。
東京には空がない・・・と言った智恵子。
そんな空の下、夫婦仲良く毎年梅干し作りに励んでいます。
今は梅干しづくりに励んでいる娘婿もなんとその昔、九蓮宝燈で
上がったことがあることをつい最近お聞きしました。
でもまだ元気です。
美味しい梅干しが出来ますようにと北の空からお祈りしています。
