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ラファエロ 〜 聖母子の画家・その恋人 〜

岩手県立美術館の中には 映像プログラムがあり、美術や作家に関連する
ドキュメント映像から名作映画まで、幅広いラインナップの映像を上映しています。

また、日本や世界の優れた美術を紹介する映像番組をお楽しみいただけます。
その沢山のプログラムの中から今回はラファエロを選びました。

ラファエロ・サンツィオ Raffaello Sanzio:盛期ルネサンスの三大巨匠の一人。

レオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロ等から多くを学び、その結果、
盛期ルネサンスの集大成とも呼べる絵画作品の傑作を数々描いている。

またペルージアでの修行時代から画家としての才能は飛び抜けており、
若くして独立し芸術の都フィレンツェでの有意義な滞在を送った後、
25歳から死去する37歳まで、教皇ユリウス2世からローマに呼ばれ、
ヴァチカンの宮廷画家として栄華を極めた。

                 ラファエロの生家

中部イタリアの小都市ウルビーノに生まれる。
父親は画家として活躍していた。
当時ウルビーノはモンテフェルトロ家が支配し都市として栄えていた。
その宮廷は15世紀人文主義文化の一大拠点となっていた。

ラファエロの父親ジョヴァンニは文筆にも優れていた。
『韻文年代記』という先代の君主フェデリコ・ダ・モンテフェルトロの
政治的・軍事的・文化的な功績を称えたものを残している。

幼少のラファエロはおそらくその宮廷へ父親に連れられ、
社交界を目の当たりにしていた可能性がある。

ラファエロが8歳の時母親が世を去る。5か月後には父親は再婚。
11歳のときにその父親も亡くなる。

     バルベリーニ美術館 所蔵の「 ラ・フォルナリーナ 」

高貴な者しか埋葬されないというラファエロが眠っているパンティオンにて、
彼の絵『 若い婦人の肖像(ラ・フォルナリーナ) 』が発見されました。

ラファエロの最愛の恋人であり、数々の名作の聖母のモデルとなった
通称フォルナリーナ(パン屋の娘)、マルゲリータ・ルティ。

ラファエロが密かに描き、最後まで手放さなかった作品であったそうで、
遺品に埋もれラファエロの死後60年たってからローマで発見されたそうです。

フォルナリーナの腕輪には、ラテン語で『ウルビーノラファエロ』と署名されており、
指輪のかわりにラファエロの妻であることがあらわされています。
そして決して人に売らないようにというサイン、F・I(非買品)が右下に描かれています。

人気の宮廷画家として自由な結婚が許されない立場でありながら、意志を貫き、
一人の女性を愛し続けたラファエロ
ラファエロは、37歳の若さで1520年4月6日、生まれた日と同じ4月6日聖金曜日に亡くなります。

フォルナリーナは正式な妻として認められず、葬儀に参列する事が許されず、翌日修道院に入り、
生涯をラファエロへの愛に捧げたそうです。

復活祭(イースター)は春分の後の最初の満月の日の次の日曜日。
今年は4月5日です。
キリストが死後3日目にして甦ったことを記念し、復活の象徴の卵を食べたり、
ペインティングした卵を贈り合ったりしてお祝いします。

エスキリストの十字架の苦しみと復活、そして聖母子の画家、ラファエロを覚えて
イースターを過ごしたいと思います。