広大な大地に巨大な絵が現れる。
太陽に照らされ鮮やかに色付く稲は、秋にかけて黄金色に変わり、
たわわに実った稲穂が風に吹かれて波打つ。
壮大な大自然の芸術!!
左手に岩木山を望みぐるっと180度パノラマ撮影してみました。
観覧できるのもいよいよ1週間後の10月9日が最終日となりました。
7月中旬~8月中旬が一番の見ごろだったのですが、あの暑さ!!
一歩外に出るのは地獄!すっかり田んぼアートを忘れていましたが、
ちょっと涼しくなった9月初め、行って来ました。
昨年同様、今年も待ち時間もなくスイスイと展望台まで行くことができました。
今年のテーマは
「門世の柵」と「真珠の耳飾りの少女」です。
門世の柵は青森県を代表する著名人の一人でその作品の数々が世界的に評価されて
いる版画家、棟方志功の「門世の柵」が左側に。
右側にはオランダの画家、ヨハネス・フェルメールの代表作であり、微笑みとも
とれる口元や神秘的なたたずまいから「オランダのモナリザ」とも称される
「真珠の耳飾りの少女」が描かれていました。
酷暑のためか「真珠の耳飾りの少女」は雑草がきれいに取られすっきりと美しかったのですが、「門世の柵」はまだ除草がされていないらしくちょっとぼやけていました。
酷暑の中、管理するのも大変な事ですね。
ちなみにフェルメール(1632~75)の「聖プラクセディス」が2014年7月
8日、ロンドンで競売にかけられ、約11億円で落札されました。
フェルメール没、約340年後のことでした。
日本人によって落札され、現在国立西洋美術館で一般開放されています。
彼の父親は鍛治職人であり、母親は精錬業者の娘でした。
フェルメールはオランダのデルフトで生まれ育ち、終生その地で暮らしました。
1653年、キャサリーナ・ボルネスという女性と結婚し、15人の子供をもうけましたが画業だけでは養うことが出来ず、父親から引き継いだ宿屋の経営などもしていました。
作品は生前にはあまり知られず、借金することもあり、質素な生活を送ったようです。
43歳の短い生涯、貧しい画家であったことを思うとなんともやりきれない思いが
します。
そんな貧しい生活の中だからこそ、「光の魔術師」と絶賛されるほどの素晴らしい
絵を描くことが出来たのかも知れませんね。
7年前、家族でお台場の「東京トリックアート迷宮館」に行った時の
フェルメールの「牛乳を注ぐ女」の前での孫。