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松川地熱発電所  ( 岩手県 )

松川地熱発電所は、岩手県八幡平市松川温泉にある地熱発電所。
十和田八幡平国立公園の南東にあります。

「松川地熱発電所」は、昭和41年(1966)に 地熱発電所としては、
日本で初めて営業運転を 開始。
日本重化学工業社が4年の歳月と20億円をかけて建設しました。

約50年の歴史を誇る岩手県・松川地熱発電所の入口。

自然通風式の冷却塔

発電に使われた蒸気は冷却水で水に戻されます。
その熱はこの冷却塔により冷やされます。
冷却塔は高さ46m×直径45mという大きさです。

研究と開発が重ねられた発電設備は自然環境との調和を考慮し
流線型を描く形を採用しています。

巨大な冷却塔からたち昇る蒸気に圧倒されます。
今日は雲のため立ち昇る蒸気が写真ではわかりません。

   ( 地熱館に展示されている当時使用された掘削機 )

地熱発電とは、地中深くの熱資源に向けて生産井と呼ばれる井戸を掘削し、
地上に上がってくる蒸気によってタービンを回し、電気を生産するしくみです。
(我が国の事業用地熱発電所の生産井の深さは350m〜3,250m。)

深さ1000mを越える井戸から高温の蒸気を組み上げ最大出力23,500kwを発電。
一般家庭約5万世帯が使用する電力を安定して 供給している現役の発電所です。

日本の地熱発電所は火山帯や地熱地帯の分布から、東北と九州に集中的に建設されています。
日本で稼働中の地熱発電所の設備容量は合計約52万kW、世界第10位です(2016年6月現在)。

日本国内には17か所地熱発電所があり、日本の電力需要の約0.3%を賄っています。
国内最大の発電所大分県の八丁原発電所で、11万2,000kW。
他にも日本で唯一離島にある東京都・八丈島地熱発電所などがあります。

秀麗なる岩手山、そこに連なる山々。
火山王国日本の那須火山帯に位置するこのあたりは、豊かな樹海と温泉郷
岩手山麓を潤す伏流水の恵みに彩られています。
隣接の松川地熱館( 無料 )内では発電所が出来るまでの映像シアターも
ありますので、是非お近くを通りましたら、覗いてみては如何でしょうか。
先人たちの知恵と努力と技術の凄さに感動です。

地震王国日本。
常に地震津波の恐怖を感じざるを得ない原発
世界中から原発は消えて欲しいものです。
青森県酸ヶ湯温泉近くでも地熱発電の調査が始まりました。