「 もうでかけませう。」
たしかに光が動いてみんな立ち上がる。
腰をおろしたみじかい草、かげらふか何かゆれている、
かげらふじゃない、網膜が感じただけのその光りだ 」
童話 「 台川 」
ここ釜淵の滝は宮沢賢治の童話「 台川 」の舞台になりました。
農学校の教師をしていた頃、生徒を連れて野道を歩き、台川を遡って
この釜淵の滝あたりまで地形や岩石などを調べに来ています。
童話「 台川 」はその時の野外授業の一部始終です。
生徒たちの心の動き、自然との交感を歩行者の目で実にいきいきと表現しています。
一枚岩の上から覗いた釜淵の滝。
岩手県はなぜ岩手なのか・・・
その語源が最近ようやく解りました。
どこに行っても岩手県は岩が多いのに気がつきました。
花巻温泉のダム湖にほど近い、奥まったところにある高さ８ｍ、幅３０ｍものナメ滝。
白い幾すじもの流れが辺りの自然公園の景色と調和し、美しい景観を造っています。
岩盤が炊飯釜を伏せたような形をしているので「 釜淵の滝 」と名前が付けられました。
ドローンで釜淵の滝を空撮しているご夫婦に出会いました。
2015年4月22日、首相官邸にドローンが落下した事件があり、
「 私たちは素晴らしい景色を空撮しているだけです。」と
肩身狭そうに奥さまが弁解していました。
滝の近くの遊歩道に咲いていたヤマユリの花。
