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賢治さんの香りと心を求めて     パートⅡ

宮沢賢治記念館で賢治さんの生涯をつぶさに学び、改めて賢治さんの香りと心を身近に感じることができました。
しかし、深遠な思想と、詩や童話、教育や農村に展開した多彩な活動の理解は容易ではありません。

” 銀河ステーション! 銀河ステーション! ”
夜の野原で、ジョバンニが耳にしたのは不思議な駅の名前。
カンパネルラとジョバンニ・・・この駅から二人だけの、銀河への旅が始まります。
この「 銀河ステーション 」が童話村への入り口です。

賢治さんは、岩手県イーハトーブと言いました。
このドリームランドは、田園の風と光に満ち溢れ、清く綺麗に輝いています。

そこは銀河の空間、四次元宇宙のただなかで、その不思議な楽しい国土から
詩や童話としての心象スケッチが生まれました。

   − どうだ やっぱり やまなしだよ よく熟している いい匂いだろう ー

やまなし  宮沢賢治 作
小さな谷川の底を写した、二枚の青い幻灯です。
ー五月
二ひきのかにの子供らが、青白い水の底で話していました。
「 グラムボンは笑ったよ 」
「 グラムボンはかぷかぷ笑ったよ 」・・・・・

大正12年( 1923 )4月8日、岩手毎日新聞に掲載され、小学校6年生の
国語の時間に習ったよとお友だち・・・なのに全然記憶にございません。
一体何をお勉強していたのでしょう!( それもそのはず、県によって使う教科書は違うそうな・・・
ちょっと安心しました )

              どっどど どどうど どどうど どどう

                 青いくるみも吹きとばせ

                すっぱいかりんも吹きとばせ

              どっどど どどうど どどうど どどう

印象的な擬音語で始まる「 風の又三郎 」
通り過ぎた後に、不思議な記憶を残すような風。
この童話はそんな風のような少年をめぐる遠い昔の甘い記憶のような物語。

でんしんばしらが行進する妖精の小径。
道に置かれたベンチに座ってひと休み。
するとどうでしょう・・・
どこからかイーハトーブの物語が聞こえてきます。

                     童話の主人公たち
左からジョバンニ( 銀河鉄道の夜 ) ゴーシュ ( セロ弾きのゴーシュ )
   紺三郎 ( 雪渡り ) カイロ団長 ( かいロ団長 ) チュンセ ( 双子の星 )

石っコ賢さんと童話
賢治は小さい頃から石が好きで石っコ賢さんと呼ばれていました。
山を歩いてはいろいろな石を探し、研究し、そして童話の世界の夢を広げました。
この台座には賢治の童話や詩などによく出てくる、玉髄( ぎょくずい )蛇紋石( じゃもんせき )
がはめ込められています。

階段を降りて水の上流へ・・・
童話村の階段はとっても不思議!
小川の上流へ登るはずが、なぜか階段は下って行く・・・
階段を降りて行くのに登って行く!?
そんな不思議な感覚はまさに四次元の世界です。

                         賢治の学校

今、チャイムが鳴り響きました。
さあ、賢治先生の授業のはじまりはじまり・・・( 続・パートⅢ )