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霊場 恐山

                           宇曾利湖


          恐山 心と見ゆる湖を 囲める峰も 蓮華なりけり    桂月

この地は宇曾利湖( うそりこ )を中心に釜臥山( かまぶせざん )大尽山( おおづくしやま)
小尽山( こづくしやま )北国山( ほっこくざん )屏風山( びょうぶやま )剣の山( つるぎのやま)
地蔵山( じぞうやま )鶏頭山( けいとうざん )の八峰がめぐり、その形あたかも花開く
八葉の蓮華にたとえられます。

また火山ガスの噴出する岩肌の一帯は地獄に、そして湖をとりまく白砂の浜は極楽に
なぞえられ、人々は千年の長きにわたって「 人が死ねばお山に行く 」という素朴な
信仰と祈りが伝えられてきました。


恐山は今からおよそ千二百年の昔、慈覚大師円仁( じかくだいしえんにん )によって
開かれた霊場です。

恐山には古くから東北一円にとどまらず、日本各地から信者の参拝が絶えませんでした。
過日、奥入瀬渓流ホテルでの「 森の学校 」の講師の祖母さんは恐山のイタコを
していたとお聞きしました。

7月の大祭典、十月の秋祭りは肉親の菩提を弔い、故人の面影を偲ぶ多くの人々が
連日境内にあふれます。

               

                
青い湖と白い砂浜に赤いかざぐるま。
                
誰と訪れたのか記憶も定かでない遠い日の恐山の思い出。

                
この度、思いがけずこの地を再度訪れることができました。
                
可愛い我が子を亡くしたお母さんが手向けたのでしょうか・・・
                
青い空にかざぐるまがカラカラと風に身を任せていました。

遊歩道沿いに咲いていた睡蓮のお花。
なぜかここの睡蓮は葉もお花も美しい。