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弘前れんが倉庫美術館開館記念展

                                            Thank you Memory

                          -醸造から創造へー

 

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今日から6月ですね。

弘前の今日の最高気温は27℃。

日中は日差しも強く、紫外線も強。

 

青森県のコロナ感染者は本日69日ぶりにゼロ人なりました。

花見の名所閉鎖で花見に行かなかった人が9割近くに上り、全国トップ!!

青森県民の自粛意識はレベルが高そうです。

 

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弘前れんが倉庫美術館は、明治・大正期に建設され、近代産業遺産として

弘前の風景を形作ってきた吉野町煉瓦倉庫を改修し、新型コロナウイルス

影響で4月11日の開館が延期となりましたが、2020年6月1日やっと

開館しました。

 

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築100年に及ぶ煉瓦造りによる建物の耐震性能を高めつつ、残せるものは

可能な限り残し、「記憶の継承」と「風景の再生」をコンセプトに改修。

 緑地内の遊歩道もすべて煉瓦が敷き詰められています。

 

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 建築内部の空間では、その魅力を最大限に生かした国内外の先進的な

アートを紹介するとともに、弘前そして東北地域の歴史や文化と向き合う

同時代の作品を展示。

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 地域に親しまれてきた場所の歴史と記憶を建物とともに、未来へ継承したい

という想いのもと、館名は「弘前れんが倉庫美術館」と名付けられました。

また同時代の文化芸術のための美術館であることを世界に向けて発信するため

英語表記は「Hirosaki   Museum of  Contemporary   Art 」です。

 

 

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        ( 隣接のカフェ・ショップ棟 )

 

 現代アートを通して、地域と世界を結び、多様なヴィジョンと豊かな感性に

触れ、過去から現代、そして未来へと繋がる新たな創造性を喚起する、

クリエイティブ・ハブ(文化創造の拠点)を目指しています。

 

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来館者はマスク着用、入館時に検温がありました。

入館できるのは30分ごとに先着順で20人。

最大で2時間観覧できます。

やはりコロナ感染予防のためソーシャル・ディスタンスを守りつつの

入場です。

入り口すぐ左側のエントランスには奈良美智氏の AtoZMemorial Dog 2007

の白いワンちゃんがいるのですが一眼レフでの写真撮影はNGでした。

以前、外にいたときは大きく見えましたが、建物が大きいせいか、とても

小さく見えました。

 できれば以前のように入口の外で観覧者を出迎えて欲しかったですね。

 

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【1階】展示室エリアの真っ黒な壁面は、コールタール塗料によるものです。

この場所にはかってシードルを貯蔵するためのタンクが約100基並んで

いました。

今は使われていない昔の懐かしい品々が陳列されています。

 

美術館として改修された煉瓦倉庫ですが、現在もシードル工場時代の

名残りを感じとることができます。

 

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   ナウィン・ラワンチャイクン 「いのっちへの手紙」

 

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昔使っていたドアーなどを再利用した空調設備。

 

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   尹秀珍 『 ポータブル・シティー 』シリーズ

ブリュッセル敦煌メルボルン台北・ソウル・ニューヨーク・弘前

 

 尹のライフワークともいえる『 ポータブル・シティー 』は

スーツケースのなかから立ちあがる都市のジオラマです。

 

 

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 尹が作品の素材として古着を使うきっかけになったのは、幼い頃に母が

働いていた工場の記憶に由来しています。

 

 

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彼女にとって古着とは、人々の営みや記憶が宿るものであり、

最も身近で親しみのある素材のひとつなのです。

 

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 尹は、都市を俯瞰するジオラマを古着で製作することで、都市に日々の

営みや記憶の集合によって形作られていることを明らかにしています。

 

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弘前を訪れた尹は、煉瓦倉庫や市内の随所にある歴史的建物、地理的な

特徴に着目し、ここに暮らす人々から集められた古着を使って本シリーズ

弘前バージョンを作成しました。

岩木山弘前城、五重の塔、れんが倉庫美術館など見えますか?

 

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 2階のギャラリーでは奈良氏の海外での写真や他のアーチィストの作品を

見ることができましたが撮影禁止ですので残念ですがご紹介できません。

 

 参加アーチィスト:尹秀珍、笹本晃、奈良美智畠山直哉

藤井光、ナウィン・ラワンチャイクン、藩逸舟。

 ジャン=ミシェル・オトニエルの作品はコロナウイルス

影響により作品の到着が遅れまだ展示されていません。

 

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二階の窓からは岩木山を見ることができました。

 

 館内での密集を避けるため、6月16日までは弘前市民のみ対象です。

事前に予約が必要です。(0172-32-8950)

6月17日からは県民対象になり、県外からの来館者も受け付ける

グランドオープンの時期は未定です。