ようこそ「天女花フォトギャラリー」へ  このブログはふるさと弘前の四季と東北の温泉を紹介してまいります

霧の十和田湖

 

ホテル・十和田荘に一泊した翌朝、4時起きし歩いて10分ほどの所にある

乙女の像に向かいました。

小鳥のさえずりしか聞こえない夜明けの静かな湖畔です。

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♪ 天降(あまくだ)りしか 水沫(みなわ)凝りしか

 

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 あわれ いみじき  湖畔の乙女

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  ふたりむかいて 何をか語る

 

本間千代子「湖畔の乙女」
  昭和39年6月発売
  作詞:佐藤春夫 作曲:長谷川芳美 編曲:松尾健司

 

昭和40年、今から丁度54年前のことでした。

始めて十和田湖を訪れた時、バスガイドさんが歌ってくれた「湖畔の乙女」。

今でも歌詞とメロディーはしっかり覚えていますが、未だに歌詞が理解できません。

言うまでもなく湖畔の乙女像の作者は高村光太郎です。

乙女の像の傍らには、高村光太郎の詩が碑面に刻まれています。

 

  十和田湖畔の裸像に与ふ  高村光太郎

 銅とスズとの合金が立つてゐる。
 どんな造型が行はれようと
 無機質の図形にはちがひがない。
 はらわたや粘液や脂や汗や生きものの
 きたならしさはここにない。
 すさまじい十和田湖の円錐空間にはまりこんで
 天然四元の平手打をまともにうける
 銅とスズとの合金で出来た
 女の裸像が二人
 影と形のやうに立つてゐる。
 いさぎよい非情の金属が青くさびて
 地上に割れてくづれるまで
 この原始林の圧力に堪へて
 立つなら幾千年でも黙つて立つてろ。 

光太郎さん!

立つなら幾千年でも黙って立ってろ・・・

なんてレディに失礼ではありませんか。

 

昭和の時代の女性の体形はみなこのように大地をしっかり踏みしめ、力強さを

感じますが、食文化も大きく変わり、令和に時代が変わった現代、高村光太郎

乙女の像を作成したならば、きっと八頭身美人ですらっとした歌詞に相応しい、

美しい女性を製作したのでは。。。

いや、どんなに時代が変わろうとも、やはり十和田湖にはこの乙女の像が一番

相応しいのかも。。。なんて色々想像します。

何はともあれ、十和田湖に行くと必ずご対面しなければ気が済まない乙女の像。

恥ずかしながら自分の体形に良く似ていて、原風景に出会ったように心が落ち着く

のです。

 

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♪  霧にだかれてしずかに眠る

  星も見えない 湖にひとり

  ちぎれた愛の 思いでさえも

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  映さぬ水に あふれる涙

  霧にあなたの 名前を呼べば

  こだませつない 摩周湖の夜・・・

 

 

大好きな布施明さんの「 霧の摩周湖 」を口ずさんでみても

ここは十和田湖!残念ながら感傷的にはなれませんでした。

今日は濃霧のため、十和田湖遊覧船は欠航となりました。   

 

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乙女の像がある 休屋から滝ノ沢方面に車を走らせると素晴らしい青空が

広がりました。

漁船が二隻静かな湖面を滑るように漁に励んでいました。

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 来る7月21日(日)は42回目の「 十和田湖ウオーク2019 」があります。

十和田湖一周約50㎞コースとファミリコース12㎞の2コースです。

休屋がスタート、ゴール地点です。

昨年は青森県内外から1085人のウオーカーが雄大なパノラマを堪能しながら

参加しました。