ようこそ「天女花フォトギャラリー」へ  このブログはふるさと弘前の四季と東北の温泉を紹介しております。

いのち輝く

一年ほど前、青い空に波が岩にぶつかり白い水しぶきをあげた背景に、
オレンジ色の岩百合が美しく咲いていた種差海岸の友達から見せて頂いた一枚の写真。

1ヶ月ほど前、そんな写真が撮りたくて弘前市から車で片道3時間ほどの
八戸の種差海岸に向いました。

途中、蕪島ウミネコたちの元気な鳴き声に包囲され、種差海岸へ。
帰りは八戸市南郷の観光農園「 一二三ファーム 」でひまわりを撮影。
思いのほか種差海岸は遊歩道も整備され、広くとても美しい海岸でした。

三陸復興国立公園の北の玄関口である種差海岸は、荒々しさと、
自然の芝原を抱えた優しく風光明媚な景勝の地。

数多くの名作の舞台となり、映画やテレビドラマの舞台として利用されています。
幻の馬・愛と死・モダン道中その恋待ったなし・混血児・
リカ〜ひとりゆくさすらい旅・看護婦のオヤジがんばる・季節風
津輕百年食堂・繭子ひとり・ドラマ海峡・冬構え・・・などなど。

機会があればもう一度訪れてみたい海岸です。

途中の放牧場にて。出産を控えたお母さん牛でしょうか。
朝5時、お食事中でした。

蕪島

ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されており、
3月上旬から8月上旬まで約4万羽のウミネコが島を飛び交います。

以下、種差海岸。

土も全くない岩肌にスカシユリが咲いていました。

北限植物と南限植物がとなり合い、波打ちぎわに高山植物が咲く
街からそう遠くない所に、そんな多様な草花が共生する場所が種差海岸。

春から秋までかわるがわる競うように花が咲く浜辺は、まさに異次元の世界。

訪れる人々を、潮風とともに癒してくれます。

ニッコウキスゲが終わり、ノハナショウブ、釣鐘人参、スカシユリが咲いていました。

スカシユリ
岩の上に咲く種差の「 国の名勝 」指定で取り上げられたお花です。

あなたがたのうちのだれが、心配したからと言って、自分の命を
少しでも延ばすことができますか。
こんな小さなことさえできないで、なぜほかのことまで心配する
のですか。

ゆりの花のことを考えてみなさい。
どうして育つのか。
紡ぎもせず、織りもしないのです。

しかし、わたしはあなたがたに言います。
栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾って
はいませんでした。

しかし、きょうは野にあって、あすは炉に投げ込まれる草でさえ
神はこのように装ってくださるのです。
ましてあなたがたには、どんなによくしてくださることでしょう。
ああ、信仰の薄い人たち。
                  ルカ 12章25〜28


聖書のこの箇所を思い浮かべながら、一輪の岩肌に咲くゆりのお花を
愛おしい思いで切り撮ってきました。