雪が解けると津軽はどの花も一斉に咲き始めます。
藤田記念庭園内のさくら、梅、モクレン、コブシ、サンシュユなどが四月も
終わりの空に咲いていました。
白梅
シークレットサウンズ ( 水滴 ) の余情を庭で楽しむ水琴窟。
手水鉢やつくばい近くに釣鐘状のかめを伏せて地中に埋め、
小さな穴から水を落とすと水滴の音が反響して、
庭園に琴に似た 妙なる音を響かせる日本独自の風流な仕掛けです。
この世に命を神さまから授かった人間は、まず初めに一番安全な水( 羊水 )の
中で十月十日過ごします。
優しい水の音色は人間にとって,他のどんなに素晴らしい楽器よりも一番癒される
BGMかも知れません。
さくら、梅、コブシ、モクレン、サンシュユのお花を愛でながら、
高台へと階段をゆっくり上ります。
振り返ると残雪の岩木山を見ることもできます。
コブシ
茶室・松風亭 ( 梅園 )
ソメイヨシノと江戸彼岸桜( 枝垂れ桜 )
高台にある江戸彼岸桜・樹齢約170年。高さ16m 太さ4m50㎝
弘前市保存樹木指定
木立の中にひっそりとしたたたずまいの、大正時代の浪漫を感じさせる洋館。
コーヒー・軽食を戴きながらミニコンサートなども聴くことができる落ち着いた
素敵な場所です。
藤田記念庭園は、弘前市出身の藤田謙一氏が大正八年に別邸を構える際、
東京から庭師を招いてつくらせた、江戸風な景趣な庭園です。
総面積は約6,600坪あり、東北地方においては平泉毛越寺庭園に次ぐ大規模な庭園です。